大会長挨拶
第45回日本脊髄機能診断学会
大会長 山田 圭
(久留米大学医学部整形外科学教室 / 医学教育研究センター)
このたび、第45回日本脊髄機能診断学会を2024年(令和6年)2月3日(土)に久留米シティプラザを会場として開催させていただく事になりました久留米大学整形外科/医学教育研究センタ―の山田圭です。この度は宜しくお願い致します。
本学会は1978年に第1回脊髄モニタリングワークショップの名称で下地恒毅(新潟大学麻酔科教授)、黒川高秀(東京大学整形外科講師)、坪川孝志(日本大学脳神経外科助教授)、玉置哲也(富山医科薬科大学整形外科助教授)ら当時の脊椎脊髄外科領域における電気生理学的研究のパイオニアを中心に設立されました。その後1985年より脊髄電気診断研究会、2002年より脊髄機能診断研究会と名称を変え、2022年から名古屋大学整形外科学/リウマチ学の今釜史郎教授が日本脊髄機能診断学会としてハイブリッド開催されました。2023年は奈良県立医科大学麻酔科の川口昌彦教授がハイブリッド開催され耳鼻科・泌尿器科領域の電気診断を含めた幅広い充実した学会となりました。九州で初めて開催される第45回学会でもこの伝統を踏襲し実りあるものにしたいと存じます。
私自身、この学会に「育てていただいた」という思いが強くあります。久留米大学整形外科に入局し脊椎外科を専攻しましたが、当時私は術中脊髄モニタリングの知識や経験がなくこの学会に参加してはじめて勉強する機会を得ました。そして自施設の術中脊髄モニタリングに関する臨床研究を発表し多くの重鎮の先生方にご批判ご指南をいただくことによって理解を深めることができました。おかげさまで日本脊椎脊髄病学会の術中脊髄モニタリングの教育施設に加えていただき、電気生理学やモニタリングを継続して学ぶことができております。今回参加される若い先生方、医療者の皆様に電気診断学の面白さと重要性を伝え、さらに勉強したいという学問的欲求を惹起する場として今後も益々発展してもらいたいと思っています。
そこで本学会のテーマを「伝統と持続可能な未来へ」とさせていただきました。コロナ禍を経験し、日本の医学関連学会の学術集会はその規模の大小を問わず厳しい運営を強いられております。その中で「電気生理学的研究を真剣に学べる」伝統を持続し、次世代につなげたいという思いを強くして準備いたしました。先生方の積極的なご参加を宜しくお願いいたします。
最後に、久留米市は人口30万人の福岡県第3の都市です。B級グルメの町として人口当たりの焼き鳥店数が全国有数で、ダルム(腸)や豚ばらが当たり前に焼き鳥として出ます。それ以外に経験したことのない焼き鳥も数多くあるでしょう。豚骨ラーメン発祥の地で、様々なラーメン店がしのぎを削っています。「ほとめき」という方言はおもてなしを表し、外部からのお客さんにはとことん「ほとめく」のが久留米人の気質です。久留米絣や籃胎漆器など特産物も数多くあります。久留米のグルメや特産物については案内バーからアクセスください。
それでは皆様のお越しを楽しみにお待ちしております。よろしくお願いいたします。